大塚製薬は、米マサチューセッツ工科大学発バイオベンチャー「ビステラ」を4億3000万ドル(約484億円)で買収する。大塚の米国法人(OAI)を通じてビステラを完全子会社化することで合意し、必要な手続きを得て9月までに買収が完了する予定だ。従来の低分子創薬に加え、ビステラの抗体創薬基盤や、難病の一種であるIgA腎症治療薬「VIS649」など複数の前臨床段階のパイプラインを獲得する。
ビステラは、2007年にマサチューセッツ工科大学からスピンアウトして設立されたバイオベンチャーで、独自の抗体プラットフォーム技術「ヒエロトープ・プラットフォーム」を有するほか、腎疾患や癌、神経疾患、感染症で、前臨床段階の化合物や特定のターゲットに対する探索研究案件を複数持つ。従業員48人のほとんどが研究者だ。
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