厚生労働省は、慢性腎臓病(CKD)について、2028年までに新規透析導入患者数を年間3万5000人以下に減少させる成果目標等を盛り込んだ報告書をまとめた。CKDの重症化を予防するため、関連学会が推奨内容を合致させたガイドラインの作成を掲げたほか、不足している人材の育成についてはCKDの基本的知識を持った薬剤師等のメディカルスタッフを育成し、かかりつけ医と腎臓病療養指導士の連携を推進することなどの目標を打ち出した。
報告書では、かかりつけ医やメディカルスタッフ、腎臓専門医療機関等が連携し、地域におけるCKD診療体制を充実させること、年間の新規透析導入患者数を16年の約3万9000人から28年までに3万5000人以下に減少させることなどを成果目標に打ち出した。これらの目標を達成するため、▽普及啓発▽地域における医療提供体制の整備▽診療水準の向上▽人材育成▽研究開発の推進――の5本柱の個別対策を明記した。
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