◆抗癌剤「オプジーボ」の薬価がまた引き下げられる。薬価制度の抜本改革により、固定用量への一部変更承認が行われたことから、用法用量変化再算定が適用されて約4割近くも薬価が引き下げられる
◆2年前、適応拡大で予測以上に販売額が拡大したため高額薬剤の問題が急浮上し、オプジーボが常に逆風の矢面に立ってきた。それだけでは足りないのか、新たな制度により再びオプジーボの価格に鋭いメスが入った
◆国は医療費の財源の厳しさを強調する一方で、イノベーションは推進するという。しかし、オプジーボはまさに日本発の革新的新薬で、本来高く評価することはあっても、医療費削減の生け贄にしてはならず、せめて制度疲労による調整にとどめるべきだった
◆ただでさえ、世界的に新薬が出せない時代。製薬企業は新薬での生き残りをかけ、リスクを取って多くのリソースをつぎ込んでいるのに、これでは海外に逃げてしまうのも無理はない。一連のオプジーボの扱いを見るとイノベーションとは何かをつくづく考えさせられる。
国が推進するイノベーションとは何か
2018年08月27日 (月)
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