エムスリーは、新日本科学から治験実施施設支援(SMO)を手がける「新日本科学SMO」を10億円で買収する。提携施設数の拡大や人材確保、癌領域の治験受託強化を狙いとしている。10月にエムスリーの完全子会社となり、エムスリーグループのSMOである「ノイエス」「イスモ」と3社体制を構築し、提携施設数1300施設、治験コーディネーター(CRC)数450人、売上業界シェア約15%の規模に拡大する見込み。ここ数年、SMO業界の再編が進んでいるが、EPSホールディングス子会社のEP綜合に続く業界大手となった。
エムスリーのSMO事業は、全国1100施設、CRC350人体制で展開しているが、2014年のノイエス買収に続き、今回、新日本科学SMOを獲得することで、SMO3社体制となる。グループ会社間で連携し、治験に協力する医師の募集サービス「治験君」などITプラットフォームを活用した治験支援の効率化を加速させる。
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