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【日本マイクロソフト】“複合現実創薬”に挑戦‐クラウドでヘルスケア領域へ

2018年09月07日 (金)

100件受注獲得が目標

大山氏

大山氏

 日本マイクロソフトは、クラウドプラットフォームを武器に、製薬企業に対し、人工知能(AI)や、コンピュータ上の仮想空間と現実空間を融合させた複合現実ソリューションを売り込む。同社のクラウド上で、パートナー企業との連携を通じて新技術を開発し、今年度はヘルスケア企業全体で100件の受注獲得を目指す。抗体医薬の創薬研究では、クラウド技術と複合現実技術、蛋白質解析システムを組み合わせ、遠隔にいる研究者同士が議論しながら、標的蛋白質の抗原結合部位の予測結果から分子設計につなげるための実証研究を始めた。業務執行役員で医療・製薬営業本部長の大山訓弘氏は4日、都内で会見し、「ヘルスケア分野におけるクラウドの売上比率で、現在の約4割から3年後に7割に引き上げ、ヘルスケア全体の売上高で1.5倍の成長を見込んでいる」と目標を掲げた。

 日本マイクロソフトは、独自のパブリッククラウドサービス「Azure」(アズール)を販売し、国内医薬品市場の製薬企業上位10社全てが採用している。国内・グローバルで多くのコンプライアンス認定取得を獲得しているなど、強固なセキュリティが強みだ。


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