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貧困から生活習慣病に

2018年10月26日 (金)

◆贅沢三昧したから生活習慣病になるという考えはいかがなものか。生活習慣病として認知されている2型糖尿病だが、全日本民主医療機関連合会が昨年に発表した20~40歳の若年層約600人を対象とした研究によると、貧困・非正規労働・無職の人は、高収入・正規雇用と比べ、2型糖尿病の合併症の有病率が1.4~4倍に増加したという。貧困や労働環境など様々な要因が重症化につながると示唆される研究結果となっている
◆一方、報道によると、麻生太郎財務相が23日の閣議後の会見で、不摂生して病気になった人間の医療費を払うのは「あほらしい」という知人の発現を取り上げ、「良いことを言う」と肯定的に紹介したという
◆麻生氏は過去にも、糖尿病患者に対して、同様の発言をしたと報じられている。これが社会保障関係予算にも関わる財務省トップの認識なのだろうか
◆疾患とその背景にある様々な問題に対する深い理解が求められている。医療機関や製薬各社は、より社会問題に切り込んだ啓発活動を模索できないだろうか。



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