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人工知能活用が現実味

2018年12月10日 (月)

◆薬剤師の世界でも人工知能(AI)の活用が現実味を帯びてきた。その代表例が、自然な話し言葉で医薬品に関する質問を入力すれば、病院の医薬品情報(DI)室に蓄積された質疑応答事例から、AIが最適な回答を選び出して提示する仕組みだ
◆木村情報技術のAI技術を基盤に、岡山大学病院薬剤部が導入を開始。国立がん研究センターも多施設の質疑応答事例を共有してデータベースを形作り、AIを使ってそこから的確な情報を容易に引き出せるシステムの構築を進めると発表した
◆AIの活用をめぐって先日の日本医療薬学会年会では「AIに頼りすぎると情報を収集し評価する薬剤師の能力が低下してしまうのではないか」と懸念する声があったが、「むしろ逆」との見方が強い
◆AIは責任を負えない。AIが提示した情報を最終的にどのように使うかは、薬剤師に委ねられる。情報をただ右から左に流すのではなく、その情報を目の前の患者にどのように適応するかを評価する役割と能力が今後、より一層問われることになるだろう。



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