富士製薬は、バイオシミラー(BS)の国内事業強化を目的に、ルクセンブルクの製薬企業「アルヴォテック・ホールディング(HD)」に5000万ドル(約56億円)を出資することに合意した。アルヴォテックの株式4.22%を保有し、アルヴォテックHDに対して富士製薬から取締役1人を派遣する。11月に独占的パートナーシップ契約を締結したバイオシミラーの開発を手がけるアイスランド子会社「アルヴォテックhf」との関係を強化することが狙い。日本で商業化を予定している同社の複数のBSについて、研究開発の進捗状況をタイムリーに把握することが可能となる。
富士製薬は、アルヴォテックが開発する複数のBSについて、日本で商業化することを目的とした独占的パートナーシップ契約を11月に締結。現在、BSではG-CSF製剤「フィルグラスチムBS注シリンジ『F』」を販売しているが、ジェネリック医薬品(GE薬)事業単体では今後の継続的な成長が難しくなることが予想される中、原薬の調達から製剤化までカバーしているアルヴォテックと提携することで、国内のBS事業を強化していく考えだ。
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