全日本医薬品登録販売者協会会長 杉本雄一
全薬協は、『登録販売者が、一般用医薬品販売の専門家として適正な情報提供・相談対応を行い、セルフメディケーション推進の一翼を担いうるよう、一般用医薬品販売の適正販売等を確保する業務に従事できるよう支援すること等を通して、公衆衛生の向上に寄与すること』を目的とした団体で、登録販売者自身により自主的に結成された全国規模の公益社団法人です。
本年度も、この目的達成のために、[1]登録販売者外部研修関連事業[2]医薬品の適正使用に関する啓発および知識の普及啓発事業等の推進――に精進いたしますので、薬務行政ご担当、薬剤師会をはじめとする職能団体各位および薬業関係各位におかれましては、今後とも、全薬協に対するご指導・ご鞭撻を賜りますよう重ねてお願い申し上げます。
新医薬品販売制度が2009年6月施行されてから、10年。登録販売者は、この販売制度改正により、一般用医薬品販売に従事する専門家として誕生しました。登録販売者試験合格者の累計延べ人数は、24万人を超え、見なし合格者(旧薬種商)を加えると25万人以上の膨大な数に達していると思われます。
全薬協は、公益目的の職能団体として、厚生労働省医薬・生活衛生局による『登録販売者の資質向上のための外部研修に関するガイドライン』発出および2017年8月24日、『登録販売者に対する研修の実施』に関わる通知(薬生総発0824第1号:厚生労働省医薬・生活衛生局総務課長)および事務連絡(厚生労働省医薬・生活衛生局 総務課長通知)発出につき、大きな役割を果たしてまいりました。
今後も全薬協は、医薬品販売制度が適正に運用されるよう、登録販売者試験制度のあり方および、登録販売者の資質向上に向けて重要な責任を果たしていく所存です。また、薬機法の19年改正に重大な関心を払い、その普及啓発のための取り組みをいたします。
全薬協は、登録販売者のあるべき姿につき、その仲間がともに考え、努力し、実行する公益目的の団体です。特に、登録販売者の職能に応じた最長・最適の実績を有する外部研修実施機関として、登録販売者の質の向上のための研修の専門性・客観性・公正性の確保・充実に努め、登録販売者の資質と社会的地位の向上のため、その中心となって活動を積み上げてまいりました。今後も、こうした取り組みを一層の充実・強化いたします。