武田薬品は、ラテンアメリカやアジアで実施している4価弱毒生デング熱ワクチン「TAK-003」の第III相試験「TIDES試験」の初回解析で、主要評価項目を達成し、デングウイルス4種の血清型のいずれかによって引き起こされるデング熱に対する予防効果を確認する速報結果を発表した。TIDES試験は現在も継続中。年内に追加の解析結果とその他の第III相試験の結果が得られる予定で、デング熱流行地域の国から順次承認申請を行う方向。日本での申請も視野に入れる。
同試験は、デング熱流行地域であるブラジル、コロンビア、ドミニカ共和国、ニカラグア、フィリピン、タイ、スリランカに居住する健康な小児・若年被験者2万人以上を対象とした二重盲検無作為化プラセボ対照第III相試験。試験開始1日目と90日目にワクチン、またはプラセボを投与し、パート1では初回接種後15カ月までの有効性・安全性を評価した。
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