大日本住友製薬の野村博社長は8日、大阪市内で会見し、国内バイオベンチャー「サンバイオ」と共同開発中の慢性期脳梗塞を対象とした再生細胞医薬品「SB623」の米国後期第II相試験で主要評価項目を達成できなかった速報結果について言及し、今後の開発の方向性は「試験結果の解析を行って決める」との考えを示した。また、米国で2023年2月まで用途特許が認められた抗精神病薬「ラツーダ」については、「用途特許で4年間独占期間が延びたラツーダのキャッシュフローを期待のパイプライン開発に投資し、しっかりとラツーダの特許切れに対応する」と述べた。
「SB263」については、昨年11月、サンバイオが外傷性脳損傷を対象に日米で単独で開発している第II相試験で良い結果が得られたため、大日本住友の株価も上昇していた。
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