◆有名ミュージシャンがコカイン使用で逮捕された事件が世間に衝撃を与えている。数十年かけて築き上げた実績や信頼を一瞬で台無しにしてしまう薬物乱用の恐ろしさを再認識させられた
◆近年の薬物犯罪による検挙者数は1万4000人前後で横ばいの傾向が続く。厚生労働省は、薬物乱用根絶キャンペーンを展開しているものの、根絶にはほど遠い現状だ。反対に、危険ドラッグが若年層を中心に浸透するなど、敷居が低くなっている実態がある
◆最前線で薬物犯罪と対峙するのが厚労省の麻薬取締官だ。その多くが薬剤師の資格を持ち、今回の逮捕も麻薬取締官の地道な捜査が結実したもの。張り込みやおとり捜査といった刑事と同様の業務内容が求められ、ハードな職業と言える
◆薬学生の人気就職先として、初任給が高い大手チェーンの調剤薬局やドラッグストアなどが挙がる。民間企業での活躍も期待したいが、行政機関で国民に貢献する薬剤師も欠かせない。今回の事件をきっかけに、麻薬取締官に興味を持つ薬学生が増えてほしい。
麻薬取締官に興味を
2019年03月18日 (月)
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