厚生労働省は17日、2017年の薬事工業生産動態統計年報を公表した。17年の1年間に国内で生産した医薬品最終製品の金額は6兆7213億円となり、前年に比べて975億円(1.5%)増えた。都道府県別の生産金額では、静岡県が前年比24.3%増の6820億円で、2年連続で1位だった富山県を抜いてトップに立った。腫瘍用薬の生産金額が前年比で1156億円(35.4%)も伸びており、抗癌剤の売上を大きく伸ばした企業の工場を有していたことなどが影響したと見られる。
医薬品の生産金額を用途別に見ると、全体の約9割を占める医療用医薬品は6兆0074億円で、前年から2.3%増加した。その他の医薬品は7139億円で前年から5.1%減少し、一般用医薬品も6996億円で前年から4.8%減少した。
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