丸石製薬の新社長に就任した井上勝人氏は24日、大阪市内で開いた決算説明会で、従来の領域に加えて今後は疼痛緩和と急性期疾患領域のパイプライン拡充に力を入れる方針を示した。疼痛緩和では、術後の痛みだけでなく癌性疼痛の緩和や、在宅での疼痛緩和などに役立つ医療用医薬品を増やしたい考え。シーズを導入して開発を進めたり、他社から製品を承継したりして、新たな領域の拡大に取り組む。
同社は周術期領域、感染対策・局方関連領域に強い。近年は麻酔科に関連する領域として疼痛緩和の製品拡大を推進し、今年6月からはムンディファーマと共同で、持続性癌疼痛治療剤「タペンタ錠」の情報提供活動を開始した。術後疼痛だけでなく、癌性疼痛の管理まで見据えて製品を拡充させる考えだ。
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