中堅後発品メーカーの高田製薬は、自社で製造した注射剤で海外展開に乗り出す。海外初製品となる循環器疾患を対象とした注射剤では、昨年12月にベトナム、今年6月にはアルゼンチンで現地提携企業が承認を取得した。日本で製造した高品質な注射剤で海外市場を開拓し、特に注射剤の需要が高い東南アジアや南米地域で事業展開を進めていきたい考え。今後は注射剤に加え、小児科領域の製品やドライシロップ製剤、口腔内崩壊錠(OD)錠などを投入し、品揃えを拡大していく方針だ。
同社は、小児科・アレルギー疾患領域に重点領域に据え、マスキングなど独自の製剤技術による付加価値製剤を強みとしている。国内の後発品市場環境が厳しさを増す中で、先発品メーカーに引き続き後発品メーカーも大手を筆頭に、海外での事業拡大を図る動きが加速している。
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