厚生科学審議会予防接種基本方針部会は7日、ロタウイルスワクチンの定期接種化について議論し、接種費用を軽減すべきと結論づけた。7月のワクチン評価に関する小委員会の判断を支持した形となり、有効性や安全性に問題はないと評価した一方、部会でも委員から費用減額を求める声が相次いだ。厚生労働省は、国内のワクチン製造販売業者2社から費用面での対応策に関する回答を次回会合で示した上で、引き続き部会で定期接種化の可否を議論する方針。
ロタウイルスワクチンの定期接種化をめぐっては、先月のワクチン評価に関する小委員会で議論。ワクチン導入後に外来、入院患者が減少していることから、接種による利益がリスクを大きく上回るとしたものの、費用対効果の面ではワクチン接種者が支払うコストが非接種者よりも高いことなどから「費用対効果が良好でない」と評価し、接種費用を低減することが必要との結論を示していた。
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