◆病院や薬局で薬剤師として経験を積んだ人が、いわゆる実務家教員として大学教員に転身するケースが相次いでいる。その実務家教員をどう活用するのか、大学により温度差があるように思う
◆実務実習受け入れ施設の開拓や調整、学内の実務実習、臨床系の講義・実習等を実務家教員は担当している。その点は、どこの大学もほぼ一緒だが、「そのために大学へ来てもらったのだから」と実務家教員に“丸投げ”で押しつける大学も少なくないらしい。その一方で、組織が一丸となって取り組む姿勢を見せる大学もある
◆薬学教育が4年制から6年制へ移行する際、全教員の一定割合以上を実務家教員で確保することが求められた。単なる人数合わせのために実務家教員を招いた大学と、臨床教育のあるべき姿を思い描いて招いた大学。背景にはそうした意識の違いがあるようだ
◆実務家教員の中には、臨床で優れた実績を残した人材が多い。その能力をいかに引き出して教育や研究に反映させるか。今後さらに激化するであろう薬系大学の生存競争を勝ち抜くには、この点が大きなキーポイントになるような気がする。
実務家教員、どう活用するかが鍵
2006年07月10日 (月)
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