市場開放が進む中国市場で、国内製薬企業が売上を拡大している。2020年3月期第1四半期決算では、欧米と同時期に承認を取得した新薬と日米欧で特許切れした主力品が伸長し、高成長で滑り出している。国内で厳しい市場環境に直面する中、海外での売上拡大を目指す各社だが、欧米に続く次の市場に位置づける中国売上がようやく業績に寄与する局面に入ってきた。
エーザイは国内売上が20%減と沈んだが、海外の売上拡大で微増収を確保した。特に中国は40%増の221億円と大幅に伸ばした。主力抗癌剤「レンビマ」は、肝細胞癌の適応追加で前年同期比で2倍以上の248億円と大きく拡大し、中国売上は35億円と日本売上高を上回った。中国セグメント利益は100億円を突破し、利益率は47%の高水準となった。
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