◆血液1滴を取るだけの低侵襲な方法で疾患リスクを評価でき、難治性疾患は臓器の交換で治療が可能になる――。予防・治療の両面で、そんな医療の姿が実現しているかもしれない
◆治療手段は多様化してきた。低分子医薬品から抗体医薬、核酸医薬品やペプチド医薬品、キメラ抗原受容体T細胞療法も登場し、治療アプリも出てきている。この10年間で治療の選択肢が増えた格好である
◆治療の多様化はさらに加速していく。標準薬剤を患者に適用させるのではなく、患者一人ひとりに適合した個別化医療の方向性が広がるものの、患者1人当たりの薬剤費が高騰。薬価のあり方が議論の対象となり、新たな問題が発生した
◆この先、患者一人ひとりに対応した治療法をどう安価に提供していくかが焦点になる。並行して、個々の患者に対応した診断技術の開発はどうなっていくのだろう。患者が受診したいと思える診断法を開発し、それが負担の少ない形で受けられるようになれば、医療経済問題の解決と個別化医療の進展につながるはずだ。
個別化医療を安価に
2019年08月21日 (水)
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