全国健康保険協会(協会けんぽ)は、加入者の抗菌薬の使用状況に関する調査結果を公表した。2018年度の急性上気道炎に対する使用割合は31.4%で、3年間で10%以上減少。都道府県別では奈良県の48.9%をはじめ、上位3県で全国平均を上回った。種類別では、クラリスロマイシン(マクロライド系)が27.3%で最も使用されていたが、適正使用の手引きで推奨しているアモキシシリン水和物(ペニシリン系)の増加傾向も見られた。
今回の調査は、協会けんぽ加入者の16年6月から2年間のレセプトデータを分析し、急性上気道炎で外来受診した患者を抽出。同疾患に対する抗菌薬の使用状況、使用されている薬剤の種類について、地域差を調べた。
* 全文閲覧には 薬事日報 電子版 » への申込みが必要です。