倶知安厚生病院(北海道倶知安町、234床)の総合診療科病棟で薬剤師が実施した重大な副作用の発現や重篤化回避につながる薬学的介入には、2年間で約2500万円の医療経済効果があることが、同院薬剤科の解析で明らかになった。プレアボイド報告38件の介入内容を解析し、重大な副作用が発現した場合に支払われる医薬品副作用被害救済制度支給額を根拠に推算した。これまでに緩和ケア、循環器、整形外科などの各病棟を対象にした同様の解析結果が報告されているが、総合診療科病棟においても薬剤師の薬学的介入には多大な医療経済効果があることが初めて示された。
同院では、総合診療科病棟内の一般急性期47床の患者を対象に薬剤師が常駐し、様々な薬学的介入を実施している。2017年6月から19年5月の2年間、同病棟の患者を対象に日本病院薬剤師会に報告したプレアボイド38件の介入内容を解析し、医療経済効果を推算した。
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