キッセイ薬品の降籏喜男社長は、本紙のインタビューに応じ、「自社創製品を海外に導出し、ロイヤリティ収入を拡大することで、海外利益を国内と同等にさせる」と述べ、海外利益率50%以上を目指していく考えを明らかにした。主力の排尿障害改善薬「ユリーフ」の特許切れや国内の厳しい市場環境に直面する中、国内事業への依存度を減らし、難局を乗り切る狙いだ。
昨年度業績は、売上高が前期比約2%減、営業利益が約37%減の減収大幅減益となり、今年度もユリーフが日米で特許切れし、二桁の減収減益を見込んでいる。
降籏氏は、「海外売上も含めるとユリーフは300億円以上の売上を出しており、今後は米国からのロイヤリティが減少することになる。われわれのような中堅企業にとって非常に大きな影響を及ぼす」と厳しい見方を示す。
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