◆医薬品製造ランキングの常連は静岡県、富山県などが上位だが、ここにきて山口県が注目地域になっている。出荷金額は製剤で13位だが、原薬では2位とトップクラスだ
◆武田薬品光工場や田辺三菱製薬小野田工場と製薬大手が主力工場を構えており、新規製造所を立ち上げる企業もある。テルモは20億円を投じて製造子会社「テルモ山口D&D」の本社工場に薬剤充填済み注射器の生産設備を増設する
◆小野薬品は7月に山口工場を竣工。高活性・抗体医薬に対応し、抗癌剤「オプジーボ」などの注射剤を製造する。来春から操業を開始する計画。約210億円を投じて国産抗体医薬品を供給していく
◆昨年には山口東京理科大学薬学部が開学した。山口県と山口東京理科大、県内の医薬品製造所の連携により、GMPに関わる人材育成も行い、原薬製造で定評がある地域で付加価値の高い産業を目指す。製薬各社は海外に製造拠点を移転するなど医薬品製造の空洞化が課題だが、地域力で日本のモノづくり技術を支えてほしい。
山口県に注目
2019年11月01日 (金)
‐AD‐
この記事と同じカテゴリーの新着記事
HEADLINE NEWS
新薬・新製品情報
人事・組織
企画
寄稿