わかくさ薬局グループのはやい薬局(静岡市)は昨年7月から、吸入薬を調剤して渡した3日後、患者に電話をかけて状況を聞く取り組みを開始した。約半数の患者で吸入手技の理解不足や副作用の疑い、不安などを早期に把握でき、適切な対応が可能になった。喘息や慢性閉塞性肺疾患(COPD)など、呼吸器疾患患者に対する服薬期間を通した継続的な薬学的管理は、薬物療法の効果を高め、副作用の重篤化防止にも有効としている。
同薬局では、薬剤師が薬局で初回の吸入指導を行った上で、3日後に呼吸器疾患患者のうち希望者を対象に電話をかけて、吸入手技の正誤や副作用の有無、薬の効き目や不安点などを聞き取っている。吸入手技の理解が不足している患者には、正しい吸入方法を電話で再度説明し、副作用の疑いがある患者には、うがいを再指導するほか、早めの来院を促すことで重篤化を防いでいる。
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