富士フイルム富山化学は、富山第2工場内にリポソーム製剤の生産に対応した新工場「701工場」を竣工した。投資額は約50億円で、来年2月に稼働する予定。薬剤を患部に選択的に送達し、薬効を高めるリポソーム製剤の商業生産に対応した専用工場は国内初となる。今後同社は、リポソーム製剤の治験薬製造や他社からの受託製造も行い、事業拡大を図る。

新たに竣工した701工場は、延べ床面積約3400m2の2階建て。日米欧のGMP基準に対応し、富士フイルムグループの中核生産拠点に位置づける。
同社が注射剤の無菌製造で蓄積した生産ノウハウと、富士フイルムが設計・開発した製造設備や封じ込め設備を導入し、均一なサイズに設計されたリポソーム製剤の安定生産が可能になる。
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