東和薬品は23日、スペインの後発品企業「ペンサインベストメンツ」を3億2000万ユーロ(約389億円)で買収すると発表した。金融機関からの借入金や手元資金を充て、来年1月末の買収完了を予定。国内の後発品市場が踊り場を迎える中、ペンサが保有する欧州5カ国と米国の販売拠点のほか、スペインの製造拠点を獲得し、グローバル市場に参入する。中長期的にはペンサの拠点を活用し、東和が開発した付加価値製剤を欧米市場に投入していく。
吉田逸郎社長は同日、都内で記者会見し、「後発品使用促進策のメドが立った後のことを考え、新規市場への進出を模索してきた」と述べ、「世界中の患者に付加価値製剤を供給していく事業基盤の構築が買収の目的であり、欧米の両市場への進出が実現する」と製剤技術で海外市場に攻勢をかける考えを示した。
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