第一三共は、自社創製の抗HER2抗体薬物複合体(ADC)「エンハーツ」(一般名:トラスツズマブ・デルクステカン)について、3次治療以降のHER2陽性乳癌の適応で米国承認を取得した。来年1月中旬の販売開始を予定しており、同社が大型化を期待する抗癌剤で癌領域では3番目の承認品目となる。英アストラゼネカと共同で情報提供を行う。
同剤は、抗HER2抗体「トラスツズマブ」にトポイソメラーゼ1阻害剤「デルクステカン」を結合させたADC。「転移性乳癌に対する治療として、二つ以上の抗HER2療法を受けたHER2陽性の手術不能・転移性乳癌」を適応症としている。10月に承認申請が受理されたばかりだが、その後わずか2カ月あまりでFDAから迅速承認を取得した。
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