大塚グループの大鵬薬品と英アステックスは、米メルクとKRAS遺伝子など複数の遺伝子を標的とした低分子阻害剤に関する提携契約を締結した。3社はそれぞれが保有するKRAS阻害剤を中心とした化合物候補の創薬で連携し、米メルク子会社のMSDが全ての化合物の権利を獲得する。大鵬とアステックスは、MSDから契約一時金5000万ドル(約54億円)に加え、研究開発のマイルストンに応じて最大約25億ドル(約2711億円)と、上市後の売上に応じたロイヤリティを受領する。
今回の契約では、3社がそれぞれの前臨床段階にある化合物候補やそのデータ、専門的知識、技術を共有し、複数の遺伝子を標的とした創薬研究を進める。MSDは研究開発資金を提供した上で全世界で商業化を実施し、大鵬は日本での共同の商業化、東南アジア地域の一部で販促活動を行う権利を保有する。3社の研究ノウハウを融合させ、研究開発を加速させることが狙い。
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