薬局で調剤する内服薬のうち、遮光や防湿など保存に注意が必要な薬は、調剤数量割合で約6割に達することがパスカル薬局(草津市)の横井正之氏らの調査で分かった。一包化のためにPTPシートから取り出した場合、光や湿気で薬が変質して効き目や安全性に影響する可能性がある。薬によっては対応が求められるケースもあり、薬剤師は対策の要不要を見極める必要があるという。横井氏は「一包化は単なる物理的な作業ではない。薬剤師の専門性を発揮してほしい」と語る。
横井氏らは、2018年4月から19年3月にかけて同薬局で調剤した内服薬を調査。添付文書上で遮光や防湿など保存方法が条件付けられている薬剤は、調剤数量割合で61.7%を占めていた。保存条件で多かったのは、「密閉および気密保存」が25.1%、「高温・多湿などを避ける」が24.7%、「遮光」が22%だった。
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