医薬品原料商社のイワキは27日、国内医薬品製造受託機関(CMO)大手の武州製薬子会社で、製剤開発(CMC)や治験薬製造を受託する「スペラファーマ」を買収すると発表した。買収額は約60億円で、3月中の買収完了を予定する。スペラファーマの治験薬製造がサービスラインナップに加わることで、医薬品の研究開発領域に本格参入する格好。研究初期段階で製薬企業を顧客として取り込み、中核事業である医薬品原料の製造・流通ビジネスの拡大につなげたい考えだ。
スペラファーマは、武田薬品のCMC研究業務の機能を一部スピンアウトし、武州製薬の完全子会社として2017年に設立。昨年の売上高は64億円で、研究者100人を含む約230人の従業員を擁する。医薬品の研究開発から商用化までを包括したCMC受託事業を展開しており、武田薬品からの受託が中心ではあるものの、他企業やアカデミアからの受託も増加しているという。
* 全文閲覧には 薬事日報 電子版 » への申込みが必要です。