日本ベーリンガーインゲルハイム(BI)は、糖尿病領域の製品群と特発性肺線維症(IPF)治療薬「オフェブ」を成長ドライバーに、厳しい国内市場で成長を狙う。特にSGLT2阻害剤「ジャディアンス」は糖尿病患者の心血管リスクを低下させた臨床試験結果から、非糖尿病領域の市場で価値最大化を目指す。青野吉晃社長は、本紙のインタビューに対し、「ジャディアンスは、慢性心不全と慢性腎臓病の二つの疾患で第III相試験が進行しており、これらの適応追加を取得することで、心血管代謝系領域に寄与する薬剤として大型化させたい」と語った。
日本BIは、心血管代謝系疾患、腫瘍疾患、呼吸器系疾患、中枢神経系疾患の四領域を重点に置き、事業展開を進めてきた。2018年度売上高は、主力の降圧剤「ミカルディス」の特許切れの影響で大幅な売上減となったが、糖尿病領域の売上高が600億円を突破した。
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