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シンバイオ製薬とエーザイは18日、非ホジキンリンパ腫治療薬「ベンダムスチン」について、日本での共同開発・販売に関する独占的ライセンス契約を締結した。
これにより、エーザイは日本におけるベンダムスチンの共同開発・独占的販売権を取得し、その対価として、シンバイオ製薬に最大約40億円の契約一時金とマイルストーンを支払う。また、共同開発に関しては、今後両社で非ホジキンリンパ腫以外の複数の適応症を検討するという。
ベンダムスチンは、既にドイツにおいて「リボムスチン」の商品名で、非ホジキンリンパ腫、多発性骨髄腫、慢性リンパ性白血病治療薬として販売されている。また、米国では4月から、セファロンが慢性リンパ性白血病治療薬「トレアンダ」として発売を開始している。
国内では、シンバイオ製薬が低悪性度非ホジキンリンパ腫を対象に開発を進めてきたが、第II相試験の症例登録を予想以上のスピードで達成できたことから、申請予定時期を2009年末に前倒ししていた。
既にベンダムスチンの開発は最終段階にあり、シンバイオは今回のライセンス契約によってベンダムスチンの価値最大化を目指す一方、癌領域を重点領域と位置づけるエーザイは、ベンダムスチンを抗癌剤の自社パイプラインに追加することで、癌領域の事業を本格的に推進していく。
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