厚生労働省は、サノフィが製造販売する「乾燥ヘモフィルスb型ワクチン(破傷風トキソイド結合体)」(販売名:アクトヒブ)の供給遅延が解消されることを医療機関に知らせるよう要請する通知を都道府県に発出した。添付溶剤を充填したシリンジの針に錆が見られたことから、同社が原因を調査中として供給を見合わせていたが、「シリンジ容器等の製造に問題は見られなかった」と結論づけたことによるもの。今月は57万本以上供給する見込みだが、厚労省は、同剤を使用する場合は錆が付着していないかを目視で注意深く確認することを引き続き求めた。
アクトヒブをめぐっては、添付溶剤が充填されたシリンジ容器の針に錆が確認されたことを医療機関がサノフィに報告。この事案発生を受け、同社がフランスの製造元、シリンジのサプライヤーを時間をかけて調査していたことから、製品の供給が滞り、取引卸からの受注を一時的に見合わせていた。
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