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新型コロナ対策に新酵素‐医薬基盤研が発見

2020年03月03日 (火)

 医薬基盤・健康・栄養研究所は、世界的な感染拡大が続く新型コロナウイルスの受容体・アンジオテンシン変換酵素(ACE)2と同様の作用を持つ微生物酵素「B38-CAP」を発見したと発表した。高血圧や心不全の症状を改善し、病態の確立後に投与しても症状改善が見られた。基盤研は、同酵素を新型コロナウイルス対策として「特に心不全などの基礎疾患を持つ人の重症化阻止効果が期待される」とした。研究結果については、学術誌「ネイチャーコミュニケーションズ電子版」に掲載された。

 ACE2は、血圧を強力に高める生理活性物質のアンジオテンシン2を分解し、高血圧や心不全に対し保護的に作用する。最近では、新型コロナウイルスの受容体であることも報告されている。


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