安倍晋三首相は7日、新型コロナウイルスの爆発的感染拡大を抑えるために緊急事態宣言を発令した。同日開いた記者会見で、富士フイルム富山化学の抗インフルエンザウイルス薬「アビガン錠」(一般名:ファビピラビル)に言及。医療機関の倫理審査委員会の了承を条件に、患者が希望すれば投与可能にする考えを示した。
安倍氏は、「全く先が見えない大きな不安の中でも希望は確実に生まれている」とし、新型コロナウイルスに対する治療薬とワクチンの開発状況に言及。
アビガンについては、「既に120例を超える投与が行われ、症状改善に効果が出ていると報告を受けている」と述べた上で、「観察研究の仕組みのもと、希望する患者への使用をできる限り拡大する。そのためにアビガンの備蓄量を現在の3倍、200万人分まで拡大する」との考えを示した。
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