栄研化学の和田守史社長は4月28日に開催した決算説明会で、4月に上市した新型コロナウイルス検出用試薬キットについて、「4月末時点で研究用試薬も含めると全国の保健所や病院などに約8万テスト分出荷した」と明らかにした。「出荷と同時に注文が入っている状況であり、現在は月に20万検体分のセットが必要だと考えている。専用装置も新たな医療施設からの注文が出ていることを考えると、最終的には月40万テストの供給が必要になってくる」と述べ、供給体制を強化する考えを示した。
同社は、独自の遺伝子増幅技術であるLAMP法を用いた新型コロナウイルスの検出キットの開発を進め、3月に研究用試薬、4月に体外診断用医薬品として販売している。検体から抽出したRNAから35分で新型コロナウイルスを検出でき、PCR法といったこれまでの検査法と比べ、検査工程を簡易化している。
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