武田薬品の2020年3月期決算(連結)は、買収した旧シャイアー製品が通期で連結対象に加わったことで売上3兆円を突破した。利益面では、財務ベースでは大幅減益となったが、買収関連費用や製品に関わる無形資産償却費や減損損失などを調整したコアベースでは大幅増益となった。売上・利益共に2月に公表した通期予想を上回り、黒字決算となった。
売上高は、前期比56.9%増の3兆2912億円。
製品別では、潰瘍性大腸炎治療薬「エンティビオ」が全地域で成長し、29.0%増の3472億円、酸関連疾患治療薬「タケキャブ」も24.8%増の727億円となり、消化器疾患全体で29.4%増の6979億円と好調に推移した。癌領域も「ニンラーロ」が24.7%増の776億円、「アドセトリス」が22.8%増の527億円となり、全体で5.4%増の4210億円と売上を伸ばした。
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