◆新型コロナウイルス感染症の拡大は、飲食業や航空業界など様々な産業に大きな影響をもたらしている。一方、医療業界に軸足を置く製薬企業が受ける影響は、他の産業に比べると小さいようだ
◆今月中旬に集中した国内製薬各社の決算発表では、通院患者数の減少に伴う売上減は認められるものの、長期処方が増加しているため大きな打撃は受けていないという報告が多かった。見通しは不透明だが、2021年3月期の業績も比較的堅調に推移しそうだ
◆とはいえ、中長期的には懸念もある。世界的な流行拡大によって、各社が国内外で実施中の治験は概ね一時休止状態になっている。この状況が長引けばパイプラインの開発計画に狂いが生じ、将来の収益にも影響が及ぶ
◆もう一つの懸念は各社が挙って同感染症の治療薬やワクチン開発に乗り出したことだ。流行がいつまで続くのか分からない中、開発競争の激化が見込まれる。投資に見合う収益を得られない可能性があり、今後の状況に応じた柔軟な判断が求められることになるだろう。
製薬企業への影響は
2020年05月20日 (水)
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