塩野義製薬は26日、認知症治療薬の開発で提携する米テトラ・セラピューティクスへの出資比率を50%から100%へと引き上げ、完全子会社化すると発表した。テトラが保有する認知機能改善薬「BPN14770」の第II相臨床試験結果を受け、開発を継続する意義があると判断した。
第II相試験は、早期アルツハイマー型認知症の患者を対象に実施した。主要評価項目に設定した治療13週目時点での認知機能の評価指標「RBANS- DMI」スコアは、同剤投与群とプラセボ投与群で有意差はなかったものの、部分集団解析を行った結果、25mg投与群では認知症が一定程度進んだ一部の患者集団において、臨床的認知症重症度判定尺度で有意な改善が認められた。
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