◆新型コロナウイルス感染症治療薬の研究開発で既存薬に新たな薬理効果を見出すドラッグリポジショニング(DR)が注目されている。開発が進む薬剤としては、抗ウイルス薬に加え、関節リウマチ治療薬「アクテムラ」や吸入ステロイド薬「シクレソニド」など感染症以外の薬剤も候補に上がる
◆意外な薬剤から思わぬ効果が見つかるのがDRの醍醐味でもあるが、疾患領域を横断した科学的検証が必要とされ、様々な知見を結集させた産学連携が求められている
◆最近では東京大学、理化学研究所、第一三共、日医工の4者が既存の膵炎治療薬「ナファモスタット」を吸入製剤化した上で新型コロナウイルス感染症治療に活用するための共同研究開発に合意している。DRでは、既存薬を幅広く持つ後発品メーカーこそ強みを発揮できる領域かもしれない
◆新薬を生み出すための産官学の枠組みに「創薬エコシステム」という言葉があるが、後発品メーカーも加えた「DRエコシステム」が新型コロナウイルス感染症を契機に活性化されてほしい。
「DRエコシステム」
2020年06月15日 (月)
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