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進む薬系大学の定員割れ

2020年06月17日 (水)

◆薬系大学の定員割れが進んでいる。本紙の調査では5割近い大学が定員を割り込んでいることが判明した。少子化の流れは避けられず、大学経営は「厳冬期」に入りつつあるが、薬学部新設に歯止めがかかる兆しは見られない。このアンバランスな状況をどう捉えればいいか
◆昨年、財務当局から基本的な教育の質を保証できていない大学があるとして、6年制薬学教育が名指しで問題視された。教育成果に応じて補助金が配分されるという将来的な方向性を暗示したものと言えなくもない。大学関係者は、財務当局が照準を当てていることにもっと危機感を持つべきだろう
◆一方、新型コロナウイルスの感染拡大は、遠隔授業の実施など大学教育にかつてない転換をもたらした。この間、学生への支援や対応に各大学の特色が出たように感じる
◆今回のコロナ禍は、学生をどれだけ大事にしているか大学の本気度を示す一つの出来事でもあった。将来ある学生の努力に報いるためにも、質の高い教育と充実した支援で結果を出していくしかない。



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