◆製薬企業の成長源は新薬だが、グローバルで展開する長期収載品の中には売上を維持する製品もある。アステラス製薬の免疫抑制剤「プログラフ」、武田薬品の抗癌剤「リュープリン」だ
◆両製品は大型医薬品の特許が失効する“2010年問題”を象徴する薬剤でもある。プログラフは臓器移植に用いられる薬剤の特殊性から後発品の攻勢を跳ね返し、現在も2000億円近い売上を確保する。リュープリンも新興国で成長し、売上高1000億円以上を死守する
◆両社は、今後も安定需要が見込めることから、自社製造体制を強化することを決めた。武田は110億円を投じて大阪工場にリュープリンの製造施設を新設。アステラスは100億円を投じ、富山県の製造拠点にプログラフの新たな原薬製造施設を建設する
◆プログラフは1993年、リュープリンは85年の発売と歴史は長い。昭和から平成、令和のロングセラー製品として長期収載品苦難の時代においても未だグローバル製品として輝きを失っていないことに驚きを隠せない。
「プログラフ」と「リュープリン」
2020年06月19日 (金)
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