欧州EMAの医薬品委員会(CHMP)は25日、米ギリアド・サイエンシズが新型コロナウイルス感染症治療薬として申請中の抗ウイルス薬「レムデシビル」(日本製品名:ベクルリー)について、酸素補給を必要とする重症入院患者に対する条件付き承認を推奨した。欧州で新型コロナウイルス治療薬として承認勧告されるのは初事例となり、正式に承認されれば日米欧で患者への投与が可能になる。
欧州の条件付き承認では、緊急の医療ニーズに対応が必要な疾患について通常よりも少ない臨床試験データで販売許可が可能となる。CHMPの承認勧告は、米国立アレルギー感染症研究所が実施した試験など複数の試験結果に基づき、新型コロナウイルス感染症の重症入院患者で副作用リスクを上回る治療効果が見込めると判断した。
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