
オンコリスバイオファーマの浦田泰生社長は、本紙の取材に応じ、鹿児島大学との共同研究で見出した新型コロナウイルス感染症治療薬候補について、「来年12月以降に新型コロナウイルスが流行した際に臨床試験を実施したい」との見通しを示した。軽症患者の重症化前に投与する治療薬を想定し、「検査で陽性となった患者にすぐに経口投与し、ウイルス量を下げる薬剤にしたい」と展望を語った。
オンコリスは、ウイルスで癌細胞を死滅させる癌のウイルス療法とウイルスを標的とした感染症治療薬の両輪で医薬品開発を手がける国内バイオベンチャー。2006年に鹿児島大学とは共同研究契約を締結し、ヒトレトロウイルス学共同研究センターの馬場昌範センター長らの研究グループと共同で、C型肝炎ウイルスやB型肝炎ウイルスなどを標的とした抗ウイルス薬の探索研究を手がけてきた。
* 全文閲覧には 薬事日報 電子版 » への申込みが必要です。