サノフィは、血液癌領域に特化した営業部門を新たに立ち上げた。4月1日付で新設し、これまで血液癌専門MRの育成を進めてきたが、8月31日に多発性骨髄腫(MM)治療薬「サークリサ点滴静注」を新発売したことを受け、本格的に活動をスタートさせた。岩屋孝彦社長は、本紙のインタビューに「遅れて参入したレイトカマーで、市場競争が厳しいことも分かっているが、MMにはまだ多くのアンメットメディカルニーズがあると思っている。われわれの薬剤でしか届けられない利益を患者さんに届ける使命がある」と語った。
同社は、6月にサークリサの国内承認を取得。MMの国内市場に参入するに当たって、オンコロジー事業部内に血液癌専門の営業組織を新設し、固形癌専門の営業組織と両輪で情報提供を行う組織体制を構築した。岩屋氏は「固形癌と血液癌の2本の柱を大きな核にしていきたい。最初の一歩として、サークリサを育てていかなければならない」と意気込みを示す。
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