米ギリアド・サイエンシズは、抗ウイルス薬「ベクルリー」(一般名:レムデシビル)について、米FDAから新型コロナウイルス感染症治療薬として承認されたと発表した。既にベクルリーは、5月に緊急使用許可を取得していたが、今回正式に新型コロナウイルス感染症治療薬として承認された。
今回の承認は、米国国立アレルギー感染症研究所(NIAID)などが実施した3件の無作為化第III相試験の結果に基づくもの。そのうちの一つである「ACTT-1試験」では、新型コロナウイルス感染症の入院患者を対象に、ベクルリー群はプラセボ群と比べて回復までの期間が5日間、ベースライン時点で酸素療法を必要とした患者集団では7日間有意に短縮した。さらに第29日時点の死亡率が低下する傾向が見られている。
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