◆大阪市を廃止して特別区を設置する「大阪都構想」をめぐる住民投票の投開票が1日に行われた。結果は、「反対」69万2996票、「賛成」67万5829票と、反対多数の結果に終わった。大阪都構想が2015年に行われた住民投票と同様に否決された格好となった
◆当日は好天に恵まれたこともあり、今回の投票率は62.35%となった。コロナ禍の中にも関わらず、投票開始前から列をなす会場もあり、大阪市民の高い関心を集めた住民投票であったことは確かである
◆大阪都構想の旗振り役だった松井一郎大阪市長は、「1丁目1番地」であった看板政策の否決を受け、23年4月までの任期を全うした上で次期市長選には出馬せず、政界を引退することを早々と表明した
◆10年にわたり議論の俎上にあった大阪都構想という未来図は、市民の声を反映した形で消失した。大阪在住の立場として、当面は新型コロナウイルス感染症対策や25年の万博開催などの課題に向け、大阪府市一体となった戦略と連携を期待したい。
「大阪都構想」をめぐる住民投票
2020年11月04日 (水)
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