◆今年は新型コロナウイルス感染症に翻弄されたが、学ぶことが多い1年でもあった。ワクチン開発の難しさはその一つで、製薬企業による不断の努力の上に生み出されることを再認識させられた
◆だからこそ、英国で先進国初となるコロナワクチン接種が始まる見通しとなったことを歓迎したい。安全性に懸念はあるものの、感染者数が上位である英国の状況を好転させる策になるよう望むばかりだ。国内でも、無料接種などを盛り込んだ改正予防接種法が成立し、接種開始に向けた動きが加速している
◆ただ、日本感染症学会などの調査では、コロナ以外の感染症のワクチンに対しても接種に不安を感じる人が全体の4分の1に上った。未知のウイルスに対するワクチンに大きな不安を持つ人は少なくないだろう。製薬企業や行政には、透明性のある情報公開や説明責任を求めたい
◆日本は海外の製薬企業からワクチン供給を受けることになるが、国民の安心を得るためには、自国内で賄えるよう体制強化することも中長期的な課題である。
新型コロナウイルス感染症から学ぶこと
2020年12月07日 (月)
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