仏サノフィと英グラクソ・スミスクライン(GSK)は、新型コロナウイルス感染症に対するアジュバント添加ワクチン候補について、第I/II相試験で高齢者の十分な免疫応答が得られなかったため、試験計画を遅らせると発表した。これにより、ワクチンの実用化時期は当初見込みの来年半ばから10~12月にずれ込む見通し。両社は、改善した抗原を用いた第IIb相試験を来年2月に開始する予定。
第I/II相試験は、米国の10カ所の治験実施医療機関で健康成人440人が参加した無作為化二重盲検プラセボ対照比較試験。中間解析によると、ワクチン候補を2回接種した18~49歳の被験者では、新型コロナウイルス感染症から回復した人に匹敵する中和抗体価を示し、バランスの取れた細胞応答が認められた。
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