東京都薬剤師会の永田泰造会長は20日の定例会見で、小林化工の抗真菌薬「イトラコナゾール錠」に睡眠導入剤が混入し、多数の健康被害が発生した問題に言及。都薬が薬局を対象に昨年11~12月に後発品の流通状況を確認したところ、後発品の安定供給に関する苦情が約200件報告されたとし、「東京都として後発品を本当に推進していくことができるのか。小林化工に端を発した問題から医薬品流通の問題が出てきている」と懸念を示した。
小林化工の問題をめぐっては、出荷調整が行われる見込みで、既に多くの後発品メーカーの出庫制限が始まっている。その結果、薬局で新規代替薬を発注しても、「過去に納入実績がない」との理由で仕入れができないとの報告が出てきている。
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